6.19.2018

no.267 たわ言M〈混ぜるな危険〉

=Mから始まるとある会話=

「混ぜるな危険って書いてあるがお前なら当然?」

「混ぜてみようか」

「ああ、混ぜちゃえ混ぜちゃえ」

「、、、、、青い煙が出てきた、臭い!」

「臭いだけで危険だって判断すると後悔するぞ」

「目に染みる!なんだこれ」

「未知の体験に感動するのは当然だ。俺も泣けてくるよ」

「クラクラしてきた」

「恍惚って奴さ」

「眠くなったきた」

「眠れ眠れ。きっと一生分眠れるだろうから」

「混ぜるな危険って言葉マジだったか、、、、」

「いい夢見れるといいな。あばよ」






【Jazz A to Z】

《Manuel Rocheman(マニュエル・ロシュマン)》

On Green Dolphin Street

フランスのピアニスト。92年作『White Keys』で仏国最優秀ディスク・ジャンゴール賞を
受賞。

力強いピアノタッチからはかの国のミシェル・ペトルチアーニを思い出させてくれ、ジャズピアノを聴く喜びを再確認させてくれるプレーヤーです。

White Keys

Zig Zag

6.17.2018

no.266 たわ言L

=Lから始まるとある会話=

「ラブソングってどうやってつくるの?」

「いま君が愛してる人のことを想うんだろうよ。心当たりは?」

「人類を広く。博愛主義だから」

「心がけには感動するが、人の心に響くのはもっと身近なケースだろうな。好きな人は?」

「いない」

「じゃあ、まず好きな人をつくることだろうよ」

「簡単に好きになれない」

「じゃあそのもどかしさを歌ってみれば?」

「そんな歌を聴いて誰が感動するもんか」

「僕は聞いてみたいけどね」

「それって好奇心?」

「君は『誰かに好かれてることに気づかない自分の愚かさ』を歌ってみるべきかもね」

「言ってる意味がよくわからない」

「なら、君はその歌を歌う素質あるよ。少なくとも僕は保証する」

「、、、、、ありがとう。1曲書ける気がしてきた」







【Jazz A to Z】

《Cleo Laine(クレオ・レイン)》

Shakespeare and all that jazz

最近、朝はトースト。アップルジャムのうえにシナモンシュガーをかけて食べるのがお気に入り。

子供の頃には好んで口にしなかったであろう味。

今回紹介するクレオ・レインもそんな独特なスパイスを感じる歌手。

イギリスのひと。50年代はジャズ歌手、60年代後半からはオペラやミュージカル、現代音楽にフィールドを移した。

テクニックに申し分なし。

シェイクスピアの詩をジャズ化した上記の作品も興味深いが、スタンダードナンバーを歌ったときの哀歓も素晴らしい。

Stormy Weather


April In Paris

6.08.2018

no.265 たわ言K

=Kから始まるとある会話=

A「結婚して欲しい」

B「ターイムスリップッ!!、、、、、、、何?話って」

A「僕と付き合って欲しい」

B「あなた、3年後、私にプロポーズすることになるわよ。それでもいいの」

A「う?うん、も、もちろん。真剣に考えてる」

B「なら、いいわ。じゃあ急ぐので先行ってる。ターイムスリップッ!!」

A「、、、、、、答えを聞かせてくれないか、結婚」

B「ちょっと待って。3年後の暮らしぶり見てきてから答えるから」








【Jazz A to Z】

《Morgana King(モーガナ・キング)》

It's Only A Paper Moon

幼い頃にはユダヤ教の讃美歌の影響を受け、オペラ歌手を目指したモーガナ・キング。

独特な歌唱法が乙です。

Mad About The Boy


Body and Soul

 In The Wee Small Hours Of The Morning 



6.06.2018

no.264 たわ事J

=Jから始まるとある会話=

「時間がない、爆発する」

「どれだけ残ってる?」

「3分だ」

「できることをしよう」

「カップラーメンをつくる」

「最後の晩餐か」

「味はどうする?醤油、カレー、シーフードそれに」

「チックタック。選んでる時間あるか?」

「シーフード」

「ベストだ」

「湯を注ぐぞ」

「手が震えているな。大丈夫か?」

「あとは!?俺たちに出来ることは何が!?」

「エチケット」

「爪を切って、、、よし。歯を磨けば、、、、、、よし」

「ラーメンができるぞ!10!9!8!」

「くそっ!食前に歯を磨いちまった!」

「口臭タブレットを使えばいい!最後の晩餐の座を明け渡してやれ!」

「あれ、食べる時間考慮してたっけ?あとどのくらい」

「1!」







【Jazz A to Z】

《Joni James(ジョニ・ジェイムス)》

That's All

ひょっとしてジャズの欄では紹介されることが少ない人?

控え目でキュートな歌声に惹かれます。

My Foolish Heart

How About  You

Why Don't You Believe Me

6.04.2018

no.263 たわ言I

=Iから始まるとある会話=

「今から言う話、誰にも言ったら駄目だよ」

「無理だよ」

「どうして」

「摂理だよ。ひとりに話した時点でそれはもう世界に知らしめた、と思わなきゃ」

「そっか。残念。じゃ」

「ちょっと待って。そこまで言う私にだからこそ、信頼して話してみたいと思わない?」

「話、聞きたいの、聞きたくないの、どっち」

「聞きたい。そしてしゃべりたい」

「駄目、聞くならしゃべらない。どっちにする?」

「じゃあ聞かない」

「そっか。その話ってのは誰があなたの事を好きなのかって話なんだけど」

「聞く聞く!」

「さっき聞かないって言ったじゃん」

「聞く。絶対誰にも言わない」

「どうしよっかな。この話、本人から言われたんだ。『今から言う話、誰にも言ったら駄目だよ』って。だから『わかった』って」

「大丈夫。それでしゃべっちゃうのが摂理ってもんよ。で、誰?」

「その人」




【Jazz A to Z】

《板橋文夫》
渡良瀬

自分自身があまり日本人プレイヤーを聴いてこなかったためDIG。

渡辺貞夫クインテット、日野皓正クインテット、森山威男カルテットに在籍し、エリート街道で力をつけた方。

剛腕を魅せるピアノタッチと哀切漂うメロディセンスが、マッチング。

Good Bye

6.02.2018

no.292 たわ言H

=Hから始まるとある会話=

A「ひどい話だ」

B「どうしたんですか?」

A「誰も私の話を聞いてくれない」

B「何があったんです」

A「何を話しても君は信じまい」

B「少なくとも、私はあなたの話を聞き始めました」

A「そのことは信じてもよさそうだ。それでは何から話そうか」

B「はい」

A「いや、よそう。話したところでたいした話ではないのだ」

B「ああ。もうこのやりとりをあなたと繰り返すのは何度目でしょう。このままではきっとあなたは誰からも話を聞いてもらえない、いや、誰にも話をできない。失礼します」

A「ああ、そこを行く人、話を聞いてくれないか、ひどい話なのだ」

C「どうしたんですか?」

A「誰も私の話を聞いてくれない」

C「その話は聞くに値する話ですか」

A「いや」

C「そうですか、ではさようなら」

A「さようなら」





【Jazz A to Z】

《Eddie Heywood(エディ・ヘイウッド)》

Summertime

ビリー・ホリデイの名盤『奇妙な果実』でもピアノを弾いている人。

流麗なピアノタッチが身上。

コクが足りない?

いや。清流の如く、さらさらと美しい。

The Man I Love