5.30.2018

no.261 K-POP 2018年上半期私的ベスト3

私は正直な人間でいたいと思っている。

だから言う。

女が好きだ。

そして言う。

K-POPが好きだ。

つまり、こうなる。

女性アーティストのK-POPが好きだ、と。

2018年前半、繰り返し聴いた。

もっともWOW KOREA 週刊チャートを追う程度ではあったが。

そのうち3曲を紹介する。

泡のごとく量産されるK-POP。

色あせるのが流行歌の宿命だが、3年後も聴くに堪える曲を選んだ。

誰の聴く?私の聴く。

第3位【Red Velvet 《Bad Boy》


アイドルグループのRed Velvet。

こういうゆったりしたテンポのダンスナンバーに弱い私。

このPVで確認できる彼女たちのしなかやかな肢体に官能美を感じない男はおよそ皆無である。

第2位【Heize (Feat. Gaeko)《Jenga》


2017年ベストにも2曲入れたヘイズの新曲。

「お洒落」と名付けたとたん、そのお洒落さが失われてしまうのが万物の宿命だとしても、この曲は洒落ていると言いたい。

ジャジーな雰囲気が横溢しており、それを贔屓目で見てしまう私ではあるが、
生楽器を使ってR&Bの魅力を咀嚼しやすい形で提供してくれているのは確か。

韓国語のラップによるビートへ滑らかな乗り具合といったらどうだ。

第1位【MOMOLAND《BBoom BBoom》】


この曲のPVを見たとき、引いた。

映像、サウンドともにC級感たっぷり。

チープというかヤンチャというかドサクサというか。

初めて訪れた家で何色か判別のつかない炭酸飲料を差し出された気分だった。

嫌悪感すら漂った。

だが、ヤミツキ感が抜群。

 ダンスヴァージョンではガニ股を取り入れる振り付けを確認するにつけ、カラオケバージョンで「やっぱこの曲変だわ」と確認するにつけ、癖になった。

ミニアルバム『Great!』が発売されていて、収録曲《Same Same》《FLY》も、いい。

この場合「いい」というのは繰り返し聴いては踊りたいと思わさる、の意。

さきほど台所で塩味のポテトチップスにチョコレートをコーティングしたものを見かけたが、およそ同じようなタイプだと思われる。

違和感がやがて好意に変わる。

そのことを私は知った。

5.15.2018

no.260 たわ言G

=Gから始まるとある会話=

「強盗だ」

「いらっしゃいませ」

「金を出せ」

「当行ではそういったものの取り扱いはございません」

「何がある」

「信用、でございます」

「信用?それは金になるのか」

「なります」

「ならそれを出せ」

「わかりました。それではこちらにお名前、お電話番号、ご住所をご記入願います」

「ふざけるな!」

「信用第一、ですので」

「、、、、、これでいいか」

「はい、恐れ入りますが身分証を拝見」

「、、、、マスクをとるんだな」

「ありがとうございます。それではお手間を頂戴しますがこちらの番号に一度ご連絡いただけますか。はい、今すぐ」

「ん、110番?、、、、もしもし強盗だ。そうだ、本人だ」





【Jazz A to Z】

《Dick Garcia(ディック・ガルシア)》

 〈Like Someone In Love〉

白人ギタリストというと「知的でクールな」という冠がついついついてしまうが、この人もそういうタイプ。

だんだん暑くなってまいります。さらっとした耳触りで丁度よいかと存じます。

〈Have you Met Miss Jones?〉


 〈Ev'ry Night About This Time〉


5.11.2018

no.259 たわ言F


=Fから始まるとある会話=

「フェイス袋?」

「はい、様々な表情が入ってます。喜怒哀楽をはじめ12種詰め合わせです」

「へー、いくら」

「8900円」

「んー、ちょっとお高いねぇ。勉強できる?」

「その迫りくる表情、いただきました。すると13種詰め合わせて8900円」

「きたね」

「いいですよ、同調表情。14種で8900円になりますが?」

「待て待て。いや、いいんだ13種で」

「余裕しゃくしゃくの。15種ですね、かしこまりました」

「13種といったじゃないか」

「あ、ご狼狽。お客様16種お買い上げでーす!」

「ったく、かなわんな。ほら、9000円。釣りはとっとけ」

「なんとも涼しげで。締めて17種っと。またお越しくださいませ」

「お前、楽しそうだな。いい顔してっぞ」

「ありがとうございます、すると私の分をつけて18、、」





【Jazz A to Z】

《Fahir Atakogulu(ファーヒル・アタコール)》

〈Live At Umbria Jazz〉

ファーヒル・アタコールはトルコのピアニスト・作曲家。

中東の旋律が思いのほか重いリズムにかぶさって、ダンサブル。

普段耳にしない妙味。クセになりそうです。

今回はファースト・ネームからFを頂戴。

『JAZZとびっきり新定番500+500』を参考にしました。


5.08.2018

no.258 たわ言E

=Eから始まるとある会話=

「いいですか?」

「どうぞ」

「失礼します。あっ失礼しました」

「どうかしたかね?」

「いや、おとりこみ中かと思いまして」

「ん、これか。気にするな。くつろぎたまえ」

「と言われましても。パンツぐらい履いて下さい」

「なに?我慢せんでいいぞ。お前も脱げばどうだ」

「いえ、結構です。履いてください。目の置き所がありません」

「、、、、、よし。いいぞ」

「、、、、、パンツを履いてください」

「靴下を履いたぞ」

「順番を間違えているかと」

「俺には俺の流儀がある。お前にとやかく言われる筋合いはない」

「開き直るのはやめてください。そして足を閉じてください」

「、、、、、、よし。いいぞ」

「、、、、、、足を閉じてください」

「目を閉じたぞ」

「、、、、、、わかりました、私も脱ぎましょう、それでいいんですね!それで!」

「目は閉じておいてやろう。それでいいな?五分と五分だ」





【Jazz A to Z】

【Allen Eager(アレン・イーガー)】

〈Booby Hatch〉

スキーヤー・カーレーサー・モデルとしても活躍した、テナーサックス奏者、アレン・イーガー。

ジャズ評論家、原田和典氏はアレンの魅力を「ノリの歯切れよさ、フレーズの大胆不敵さ」と評している

熱い。ひりひり。

〈Sweet Georgia Brown〉

5.05.2018

no.257 たわ言D

=Dから始まるとある会話=

女「どきどきしたい?」

男「もうしてる」

女「どうして?」

男「黄身のせい」

女「私?」

男「いや、黄身」

女「きみ」

男「そう。白身じゃないほう」

女「ああ、黄身。なにそれ」

男「いや、いい半熟具合だなと思って」

女「なんでどきどきするの?」

男「こう、黄色のグラデーション。なにより、このトロりとした感じ」

女「はぁ」

男「トロりはエロいの法則、略してトロエロの法則。この法則は1738年ギリシャの、」

女「そんな法則、知らない。あてになんない」

男「なんでも言ってみ」

女「ボンド」

男「接着。アウト」

女「片栗粉溶いたの」

男「お前正気か?そんなの口にするのも駄目だぞ」

女「眠気」

男「目がトロりっ、て。何と何かけてんだよ」

女「もう、早く寝ようよ。ね、ね。寝よ?」





【Jazz A to Z】

《Bobby Darin(ボビー・ダーリン)》

ボーカルものの紹介が続いている。

ずっと何年も前に買って、ほとんど見ていなかったディスクガイドをなぞっているため。


読んで気になったアーティストを定額ストリーミングサービスのspotifyで片っ端から聴いてみて、気に入ったものはレコードで見つけ次第焦らず買っていこうという魂胆だ。

今日、UPするのはボビー・ダーリン

〈What Can I Say After I'm Sorry〉


エルヴィス・プレスリー、ポール・アンカと並んでロックン・ロール界で活躍したボビー(のちにロックの殿堂入りする)。さすが、ちょっとシャウトする曲に説得力がある。


〈When Day Is Done〉

でも、この曲のようにしっとりしたバラードの方が、僕は好きだな。

枯れ方に色気がある。

〈What A Difference A Day Makes〉

37歳で夭逝したのが惜しまれる。

5.02.2018

no.256 たわ言C

=Cから始まるとある会話=

男「チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ」

女「やり直し」

男「チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ」

女「駄目」

男「チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ」

女「もう一度」

男「チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ」

女「やる気あるの」

男「チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ」

女「そんなんじゃ何もあげないわよ」

男「チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ」

女「親の顔が見たいわ」

男「チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ」

女「何を煎じて飲ませたら良くなるかしらね」

男「チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ」

女「チンパンジーの爪垢なんてどう?」

男「チッ チッ、、、、すみません、一つ聞いてもいいですか?」

女「どうぞ」

男「何やらされてるんですか、僕」

女「1秒を正確に口ずさめるかのテストよ」

男「そうだったんですか」

女「そうよ」

男「時給1500円で間違いないですね」

女「そうよ」

男「あの」

女「なによ」

男「どうやって正確な1秒計ってるんですか」

女「私の体内時計よ。調子狂わすこと言わないで」

男「チッ」

女「それっ!今のタイミング忘れないで!さぁ!」





【Jazz A to Z】

《Joe Carroll(ジョー・キャロル)》

〈Route 66〉

楽しくなればジャズではない。

まさか。でも、ジョー・キャロルの歌を聴いたら、ふとそんな言葉が頭をよぎった。


〈Oo-Shoo-Bee-Doo-Bee〉

つらいとき「上を向いて歩こう」なんて聞く。

まぁそれはそれで。ジョーのように「ウ~シュビドゥビッ」と口ずさんでみようか。

自分の情けなさをトホホと認めて「しゃーなししゃーなし」といなす感じ。



歌詞なしの歌。「スキャット」唱法と言う。

意味なんていらない時、けっこうありません?