5.08.2018

no.258 たわ言E

=Eから始まるとある会話=

「いいですか?」

「どうぞ」

「失礼します。あっ失礼しました」

「どうかしたかね?」

「いや、おとりこみ中かと思いまして」

「ん、これか。気にするな。くつろぎたまえ」

「と言われましても。パンツぐらい履いて下さい」

「なに?我慢せんでいいぞ。お前も脱げばどうだ」

「いえ、結構です。履いてください。目の置き所がありません」

「、、、、、よし。いいぞ」

「、、、、、パンツを履いてください」

「靴下を履いたぞ」

「順番を間違えているかと」

「俺には俺の流儀がある。お前にとやかく言われる筋合いはない」

「開き直るのはやめてください。そして足を閉じてください」

「、、、、、、よし。いいぞ」

「、、、、、、足を閉じてください」

「目を閉じたぞ」

「、、、、、、わかりました、私も脱ぎましょう、それでいいんですね!それで!」

「目は閉じておいてやろう。それでいいな?五分と五分だ」


終


【Jazz A to Z】

【Allen Eager(アレン・イーガー)】

〈Booby Hatch〉

スキーヤー・カーレーサー・モデルとしても活躍した、テナーサックス奏者、アレン・イーガー。

ジャズ評論家、原田和典氏はアレンの魅力を「ノリの歯切れよさ、フレーズの大胆不敵さ」と評している。

熱い。ひりひり。

〈Sweet Georgia Brown〉

5.05.2018

no.257 たわ言D

=Dから始まるとある会話=

女「どきどきしたい?」

男「もうしてる」

女「どうして?」

男「黄身のせい」

女「私?」

男「いや、黄身」

女「きみ」

男「そう。白身じゃないほう」

女「ああ、黄身。なにそれ」

男「いや、いい半熟具合だなと思って」

女「なんでどきどきするの?」

男「こう、黄色のグラデーション。なにより、このトロりとした感じ」

女「はぁ」

男「トロりはエロいの法則、略してトロエロの法則。この法則は1738年ギリシャの、」

女「そんな法則、知らない。あてになんない」

男「なんでも言ってみ」

女「ボンド」

男「接着。アウト」

女「片栗粉溶いたの」

男「お前正気か?そんなの口にするのも駄目だぞ」

女「眠気」

男「目がトロりっ、て。何と何かけてんだよ」

女「もう、早く寝ようよ。ね、ね。寝よ?」


終


【Jazz A to Z】

《Bobby Darin(ボビー・ダーリン)》

ボーカルものの紹介が続いている。

ずっと何年も前に買って、ほとんど見ていなかったディスクガイドをなぞっているため。


読んで気になったアーティストを定額ストリーミングサービスのspotifyで片っ端から聴いてみて、気に入ったものはレコードで見つけ次第焦らず買っていこうという魂胆だ。

今日、UPするのはボビー・ダーリン。

〈What Can I Say After I'm Sorry〉


エルヴィス・プレスリー、ポール・アンカと並んでロックン・ロール界で活躍したボビー(のちにロックの殿堂入りする)。さすが、ちょっとシャウトする曲に説得力がある。


〈When Day Is Done〉

でも、この曲のようにしっとりしたバラードの方が、僕は好きだな。

枯れ方に色気がある。

〈What A Difference A Day Makes〉

37歳で夭逝したのが惜しまれる。

5.02.2018

no.256 たわ言C

=Cから始まるとある会話=

男「チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ」

女「やり直し」

男「チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ」

女「駄目」

男「チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ」

女「もう一度」

男「チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ」

女「やる気あるの」

男「チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ」

女「そんなんじゃ何もあげないわよ」

男「チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ」

女「親の顔が見たいわ」

男「チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ」

女「何を煎じて飲ませたら良くなるかしらね」

男「チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ チッ」

女「チンパンジーの爪垢なんてどう?」

男「チッ チッ、、、、すみません、一つ聞いてもいいですか?」

女「どうぞ」

男「何やらされてるんですか、僕」

女「1秒を正確に口ずさめるかのテストよ」

男「そうだったんですか」

女「そうよ」

男「時給1500円で間違いないですね」

女「そうよ」

男「あの」

女「なによ」

男「どうやって正確な1秒計ってるんですか」

女「私の体内時計よ。調子狂わすこと言わないで」

男「チッ」

女「それっ!今のタイミング忘れないで!さぁ!」


終


【Jazz A to Z】

《Joe Carroll(ジョー・キャロル)》

〈Route 66〉

楽しくなればジャズではない。

まさか。でも、ジョー・キャロルの歌を聴いたら、ふとそんな言葉が頭をよぎった。


〈Oo-Shoo-Bee-Doo-Bee〉

つらいとき「上を向いて歩こう」なんて聞く。

まぁそれはそれで。ジョーのように「ウ~シュビドゥビッ」と口ずさんでみようか。

自分の情けなさをトホホと認めて「しゃーなししゃーなし」といなす感じ。



歌詞なしの歌。「スキャット」唱法と言う。

意味なんていらない時、けっこうありません?

4.30.2018

no.255 たわ言B

=Bから始まるとある会話=

女「馬鹿にするんじゃないわよ!」

男「えらく怒ってるね」

女「怒るわよ。4時間も遅刻ってどういうつもり?」

男「まぁね」

女「まぁね?まぁねって何よ。まぁねって何」

男「怒るなよ。かわいくもない」

女「かわいい方よ!だいたい連絡もなしで!携帯は、携帯」

男「持たない主義」

女「持ち歩きなさいよ。持ってんだから」

男「ごめん、持ち歩かない主義」

女「謝るところ違うのよ」

男「謝るところ誤る、といった方が楽しい?」

女「そんなに逆撫でるの楽しい!?」

男「別に。なら聞くけど、よく待ったね」

女「好きなのよ、あなたのこと」

男「何してたの」

女「近くのポテト・バーで時間つぶしてた。カクテル一巡しちゃったわよ」

男「えっ、一巡?」

女「そうよ。薩摩もジャガも里もコンニャクも紫も」

男「ひょっとして、、、、」

女「タロも、よ」

男「むちゃ贅沢じゃん」

女「美味しかったわよ」

男「じゃあ怒ってる場合じゃないよ。言うことは?」

女「ありがとう」


終


【Jazz A to B】

《Jesse Belvin(ジェシー・べルヴィン)》


〈It's All Right With Me〉

2枚のアルバムを残し、27歳で自動車事故で亡くなった男、ジェシー・ベルヴィン。

2枚のアルバムのうち、この曲が含まれている『Mr.Easy』の方がジャズ色が強いようだ。

この曲が含まれているアルバム『Mr.Easy』のアレンジは西海岸で最も多忙を究めたアレンジャー、マーティ・ペイチが手掛けている。

アルト・サックスは"憑いてる"プレイヤー、アート・ペッパーのもの。


〈In the Still of the Night〉

邦訳は「夜のしじまに」がいい。

「しじま」、は「静寂」の意味だそう。

ただ、曲のアレンジはアップテンポかつ賑やかでなかなか床につかせない。

ジェシーは、コール・ポーターの名曲を、洗練とコクのバランスをとって歌っている。

歌詞の最後の方、"still"を"chill"と取り換えているように聴こえる。

現代の「チル」ブームを先取りしつつもそれを無視するウォームな歌唱。

〈The Very Thought of You〉

ギターの弾き語りのようにロマンチックに始まる。

「あなただけのために歌います」とでもいいだけな。

私は落ちた。あなたは。

4.28.2018

no.254 たわ言A

=Aから始まるとある会話=

女「明日来る?」

男「ああ。朝に行く」

女「朝」

男「朝」

女「朝に来てもなんもないよ」

男「納豆は?」

女「当然ないよ。でもケチャップならある」

男「なんにかけるね?」

女「スクランブルエッグ」

男「卵はあるのか。何もないって言ったじゃないか」

女「卵ぐらいあるでしょ、当然」

男「当然って、君。なら醤油も当然あるね?」

女「ないよ。なんにかける必要あるの?」

男「スクランブルエッグ」

女「げっ」

男「なんだその反応は。怒るぞ」

女「ぞっ」

男「いい反応じゃないか。ハッハッハ」

女「ではお願いをひとつ」

男「お願いをするときだけ白目をむくのはやめたまえ。人に対する敬意を欠いているぞ」

女「ごめん。これで許して」

男「なっ、、、、うむ。お願いとは?」

女「卵買ってきて」


終


【Jazz A to Z】

本題、ジャズの一片を残していきます。

選定基準は、これまで私自身があまり聴いてこなっかった、もしくはこの際初めて聴いたプレイヤーであることです。

一緒にジャズの宙をバタフライして下さい。

ファミリー・ネーム"A"からスタートです。

《Lorez Alexandria(ロレツ・アレキサンドリア)》

〈Nature Boy〉



〈Satin Dall〉

エラ・フィッツジェラルド、サラ・ボーン、カーメン・マクレエ。

この三人を称して「ジャズ・ボーカル三女傑」と聞くことが多い。

もし、この3人プラス白人女性歌手を何人か聴いてジャズボーカルを「卒業」する人がいたら勿体ない。ぜひ、留年して様々な方と浮名を流すべきだ。

今回紹介するロレツ・アレキサンドリアは此度の留年で初めて声をかけた女性。

スウィートに伸びる歌声。ほどよい押しの強さに腰がくだける。

演劇を学んだ経歴からか、歌いまわしや表情づけもデリケートだ。

ロレツには知的な印象を強くうける。

「この人ともっと早く出会っていたら私の人生変わっていたんじゃないか」

という衝撃。

そんな大袈裟な人生は送りたくなくていい。

〈Over the rainbow〉

4.24.2018

no.253 白

本を200冊ほど処分した。

佐藤可士和の『超整理術』、原研哉『白』といったデザイン方面の「ミニマル」系啓発書も手放したことで、此度の本気度を示したつもりだ。

あんなに有難がって読んだ岩波文庫の上・中・下にまたがる長編小説を「俺にとってはゴミなんだよ」と目を覚ましてブックオフする爽快さといったら!

ともあれ、棚が空いた。
そこで栄の丸善本店に見繕いに行ったその帰り。

店を出たところで写真を撮った。


手前に鰻屋の暖簾が立っていて、道路を挟んだ向こうに白い建物の空物件がある。

暖簾と物件は関係ない。

しかし、この構図ではどう見ても「ミニマルなひつまぶし」を出す店だと勘違いする。

もし開店したらどんな代物が出てくるだろうか。

※

器はやはり丸か。それとも四角か。

いっそペンタゴンにせい。


器の色は白だ。

なんせ中のうなぎは白焼だから。

白焼でひつまぶるってとこに勝負かけてますんで。

うなぎはパリっとした感じで焼きあがっております。

味は、塩で仕上げてあります。うっすら醤油を忍ばせてあるかもしれません。

そこは海苔、山葵、葱をお好みで。

出し汁でお茶漬けするがよろしい。

助平心に梅干をアクセントにいかがでしょうか。

*

白焼は美味しいが、このひつまぶしを想像してみてもどうも味気無い。

いや、私の話したいのはそんなことじゃない。

結論、ひつまぶしより鰻丼の方が美味しくないか?って話に行き着く。

ミニマルに行こう。

*

徳川町の老舗「西本」の鰻丼が丁度いい。

清潔な店内。上品な設え。緑眩しい庭。

うなぎが高騰するなか、威張らない価格でやってくれている。

関連ランキング:うなぎ | 森下駅、尼ケ坂駅



CDやLPの処分も進めている。

10年以上聴いていないが「いつか聴くかもしれない」で保持していたものもさらっている。

そして今、「手に取った瞬間トキめくかトキめかないかで捨てるかどうかの判別をしましょう」という言葉を真に受けて宝を失うさまよい人になりかけている。

《ソニー・クラーク・トリオ》タイム盤なんぞ最たる例だった。

蒲焼のタレをべったり塗りたくったようなジャケットデザインも陰鬱だし、A面1曲目2曲目も暗く続く。今回も手に取った瞬間ヤな予感がした。

だがB面を流してみて自分が誤っていたことを知った。

ソニーの硬質でヒップなピアノタッチが冴える楽曲が並んでる。陽気だ。

最後の曲"Spnia"なんぞ初夏に向けて快活にドライブしている。

「ジャケ買い信仰」は否定しないが、ジャケットの印象を信じすぎてなるまいと、ようやく気付いた。

ソニー・クラークは1963年、31歳でヘロインの過剰摂取により亡くなっている。

その薬物を精製した色は言うに及ばない。

1.07.2018

K-POPを聴いてみませんか?《2017年私的11曲》

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

だってそれまでK-POPを意識したことなど1秒もなかった1年前の自分だったら、付き合いで「♡」ないし「いいね!」だけ押しといての内容スルーだったかもしれません。



昨年6月にラジオでTWICE(トゥワイス)の《TT》(発売は2016年10月)を耳にして以来、K-POPに憑りつかれています。

新年になったタイミングで、そろそろ別の誰かに憑依してもらって、私としてはもう少し理性的にK-POPと関係を結びたく、筆をとった次第です。

《TT》は「涙が出ていないだけで今私泣いてるんですよ?」を誘うメロディに反応せざるを得ませんでした。

何度も聴くうち、Donald Fagen 《The Goodbye Look》やMetronomy 《The Look》によって緩んでいた涙腺が一気に崩壊しました。

「禁じ手まみれの無手勝流なサウンドがポップスとしての普遍性をもってしまう奇跡」

と、これ以上引用を続けると確実に大反発が予想される評をする方もいらっしゃるようで。

TWICEは日本でもデビューを果たし紅白にも出演しました(2016年紅白での新垣結衣によるわずか6秒の恋ダンスはNHKの受信料滞納問題解消に一筋の光を予感させましたが、加藤一二三によるTTポーズ[3:18]は神武以来の天才ならではの予想だにしない一手でした)。

もちろんのこと日本語バージョンで歌われ、残念でした。

K-POPに惹かれる決定的な理由のひとつは朝鮮語の語感ですから!

単にスタイルのよい可愛いアイドルってだけで、それぞれのキャラが際立ってるってだけで、なかでも日本人メンバーの一人ミナのアイドルらしからぬ涼しい表情がたまらないってだけでTWICEを聴いてるんじゃないかという疑念にはびしっと釘を刺させてもらいます。



以下、2017年にリリースされた曲で特に憑いてた曲をリストアップしていきます。



【お通し4種】



女性ラッパーHeize(ヘイズ)の《Don't know you》。

朝鮮語とラップの親和性を知りました。

M心を満たしきってくれたMVにも感謝します。3分間でこれだけかわいがってくれたら本望です。

2016年にDEANとデュエットした《Shut Up & Groove》は、Heizeのラップの瞬発力が垣間見える、フロア・ライクな一発です。



アイドルグループBlock BのリーダーZico(ジコ)によるソロ作品《Artist》。

作詞作曲を自身で手掛けています。

一聴、キワモノ臭ぷんぷんなのですが、ピザポテト感とでも言いましょうか。癖になります。



女優でもあるIU(アイユー)の《この今(Dlwlrma)》。

キュートな歌声とご機嫌なシャッフルビートによって多幸感が溢れんばかり。

9月に発売された《Sleepless rainy night》も都会的で穏やかなソウルフレーバーが心地よいです。

ふとflex life《寝ても醒めても》が頭をよぎりました。



韓中合作のアイドルグループ、MIXX(ミックス)の《Love Is a Sudden》。

〝シギヘッシギヘッ ナッ シギヘッシギヘッ ノド”

朝鮮語を全く理解できなくとも(文字起こしも不正確で失礼します)、越境的にキャッチ―な掛け声から始まります。

ゆったりとしたビートの上で、けっこうな語数が費やされた歌詞がライドしていきます。

それをラップと呼んでいいのでしょうか?あまりにもナチュラルかつ音楽的に耳に響く言葉の連なり。

それがK-POPでしか味わえないノリを生み出す要因なのかもしれません。

自然と気持ちよく身体を揺さぶられ、かつ、腰にもズンズン効いてくる曲です。

地味な曲ですが、私にとってはK-POPを本腰いれて聴くことになる発火点となりました。

2016年にリリースされた《 Oh Ma Mind 》は、けだるさに恍惚となるダウナー系薬物な1曲です。


【サビ抜き3貫】


サビだと思われる部分、クライマックスだと思われる部分に、ほとんど歌詞が無いけれどメロディやアレンジの勢いでかっさらわれる曲にも幾度か憑かれました。



韓国アイドル第一世代、神話(シンファ)の《TOUCH》。

このサウンドを猥雑ととるかスタイリッシュととるか。

ヘッドホンかイヤホンで、目をつぶって大音量で聴くと吉。

やがて訪れるトリップ感が、脳内コンパスの針を振り回してくれるはすです。



TWICEの対抗馬となるか?新生アイドルグループ、PRISTIN(プリスティン)の《Black Widow》。

照明とカメラワークの演出にクラッとするこちらのTV映像も好きなんですが、ダンサーへの憧憬が強いあまり、友人の娘さんでダンスを習っている小学生のinstagramをフォロー申請するほどのトミオカリアンな私としては迷わず上の動画をチョイス(登美丘さんはTWICEの「Like OOH-AHH」を踊ってみてくれてます)。

サビ突入の〝ッソゲチョヘンザッ!(So get your hands up)"。

英語まで朝鮮語に聞こえてくる始末。

K-POPは両語が違和感なく耳に入ってきます。

同アルバム収録の《WEE WOO》は人に勧めるには勇気のいる、奇妙な味の1曲です。
ロックとダンスミュージックとアイドルとが混ざったキメラっぷりに違和感と好奇心が昂ぶります。



私はアイドルしか聴いていないのでしょうか?

Red Velvet(レッド・ベルベット)の《Peek-A-Boo》。

ボディーブローをくらいながら同時に頬を扇子でペチペチやられる気分を味わいたいならこの1曲です。

始終鳴っているパコピコ音は炭酸泉のように気持ちよく、音の厚みとカワイイ歌声が生み出すギャップがフェティッシュです。

サビの「ピークピーカピーカブー ピークピーカピーカブー」という歌詞は、同秋に発売されたTWICE《LIKEY》の「ビービークリームパパパ リップスティックマンマンマ」と甲乙つけがたい「なんだそれ」歌詞2017年マイ・ベストです。
  

【メイン3品】



2016/17年のサマーソニックにも出演したロックバンド、Hyukoh(ヒョゴ)の《Leather Jacket》。

ロック感受性が乏しい私としては、背負い投げ1本をズバンと決められた曲です。

爽やかな敗北感すら抱かせてくれるシンプルかつキャッチ―なバンドサウンド。

人をくった冒頭からは思いもよらない叙情性が噴出する《Tokyo Inn》 、若々しく躍動する 《2002WorldCup》、ゆらゆら帝国に朝貢したい《Surf Boy》を含む1stフルアルバム『23』は充実感たっぷりです。



アイドルグループ、BTOB(ビー・トゥー・ビー)の《MOVIE》。

K-POPお得意の泣きメロに高揚感をトッピング。

動画2分目あたり、英語のラップから韓国語のラップへとスイッチする瞬間、銃弾が我が心の臓を貫いていきました。

SMAPの《SHAKE》のように、アイドルグループが歌ってこそ輝いた曲だと思います。



前述のHeize《Don't know you》も手掛けた、新鋭プロデューサーチームGroovyRoomによる《Sunday》。HeizeとJay Parkをフィーチャーしています。

R&BとK-POPとの幸せな巡り合せを示す好例だと思います。

個人的にはGrover Washington Jr《Just the two of us》の面影がちらつきました。

あなたなら今回紹介した曲たちからどんな曲を思い出しましたか?

そんな話ができることを願っています。


【デザート】



独自の感性が人気を博すアーティスト、Zion.T(ザイオン・ティ)の《SNOW (feat.Lee Moon Se)》。

静穏なバラード。バニラアイス、スプーン一杯分の甘さです。


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以上、お付き合いありがとうございました。

世間的には、K-POPは既に爛熟期を迎えていると感じている人が多勢でしょう。

しかし、この先も常に世界のトレンドを節操なく取り入れポップミュージックに昇華する営みは続くはずです。

半年間K-POPを聴いてみると、思わぬ効用がありました。

それまで全く聴いてこなかった現行の欧米のR&B、HIP HOP、ダンスミュージックにも耳が開いていきました。

どうやら私にとってK-POPの「K」は回春剤の「K」のようです。



※ 今後もお世話になるサイト等のご紹介 ※

週一で韓国国内のチャートをYouTube付きで紹介。私のようなライトリスナーにはちょうどいい。
ひと月に1,2曲の当たりがあればよしとしています。


韓国のHIP-H0Pシーンを掘り下げたディスクガイド/アーティスト図鑑です。
YouTubeのURLも載せる細やかなご配慮に感謝。

こちらにも掲載されている本書の前書きが、韓国ヒップホップの魅力を具体的かつ丁寧に教えてくれます。


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鳥居咲子(ヴィヴィアン)@sakikovivi さんが運営する、韓国ヒップホップに特化したウェブマガジンです。

ジャズ・ミュージシャンの枠にとらわれない菊地成孔さんの視点でK-POPを分析し語る啓蒙企画のアーカイブス。

2011年から続き、昨年の12月が最後の開催だったようです。

菊地さんは前述の『ヒップホップコリア』にも寄稿しています。
そこから一言だけ陰陽、もとい引用して。
じゃ!

〝「韓国のポップミュージック」の可能性は、ワタシがとっくに消費しきっていた「ワールドミュージック」の拡張範囲内に収まるものではありませんでした。何故ならそれは「珍味」ではなかったからです。”